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2.5次元にハマる人が増殖中

よく聞くようになった「2.5次元」

2.5次元とは、マンガやゲームを原作にした舞台のことで、ミュージカルを中心に数多くの作品が上演されています。
2次元と称されるフィクションの実写化、つまり3次元化することから、間を取り2.5次元と呼ばれています。
宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』など、かつてから漫画を原作とした舞台はありましたが、1990年代以降少年漫画を中心としたラインナップで主に女性の注目を集めています。

2.5次元の先駆け『テニスの王子様』

「テニミュ」の愛称でおなじみの大人気シリーズです。
これまでに「ミュージカル・テニスの王子様」4シーズンと、「ミュージカル・新テニスの王子様」が上演されています。
なんと2003年の初演から累計動員数300万人を記録しているとのことで、一般的な認知度も高く、ブームの先駆けとして有名です。

魅力は何と言っても、原作に忠実に再現されたキャラクターでしょう。
出演者のオーディションは、原作のキャラクターに近いかどうかが第一条件となっているそうです。
顔だけではなく体つきや身長、さらには他の出演者との関係性まで原作の設定とそっくりということもしばしばあるそうです。
役作りを重ねる出演者の努力にも、心が打たれます。

もちろん、人間ドラマやテニスの試合も見ごたえ十分です。
豪華な舞台装置で、そのまま原作の世界を体感することができます。
魅力あふれる豊富な楽曲だけではなく、テニスの試合を模した振り付けにも注目です。

2.5次元で人気の舞台『刀剣乱舞』

ゲーム「刀剣乱舞」を原作としたミュージカルで、イケメンキャラによる本格的な殺陣が魅力です。
2018年のNHK紅白歌合戦出場を覚えている方も多いのではないでしょうか。
舞台は、ミュージカルとライブからなる「刀ミュ(とうミュ)」と、演技と殺陣からなる「刀ステ(とうステ)」に分かれています。

刀ミュでは、アイドルのライブさながら、うちわやライトを使って応援することもできるのだとか。
三日月宗近役の黒羽麻璃央さんや、加州清光役の佐藤流司さんなど、若手俳優陣の本格的なアクションが人気を博しています。
個性豊かなヘアメイクや、カラフルな衣装も魅力です。

特筆すべきは、公演数の多さです。
幕末の戦場、寛永年間の島原、関ヶ原の戦いなど、多様な設定とストーリーでこれまでに30以上の演目が上演されています。
2021年から2022年にかけては、47都道府県全てを巡る公演を成功させました。
さらに2018年にはパリ、2019年にはアジアツアーを決行し、上海、バンコク、マカオでも好評を博しました。

CDだけではなくDVD、Blu-ray、書籍も豊富です。
オンラインでの配信も豊富で、家からも楽しむことができます。