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飲む点滴といわれる甘酒の効果とは

甘酒はお酒?子どもでも飲めるの?

甘酒は日本の伝統的な飲み物で、お米を発酵させて作られています。
名称に“酒”という文字が貼っていることから、アルコール度数を気になる方も多いのではないでしょうか。
甘酒には、米麹から作られるものと酒粕から作られるものの2種類があり、米麹から作られる甘酒はノンアルコールです。
こちらは、お子さんでも安心して飲むことができます。

一方、酒粕から作られる甘酒は、1%未満のアルコール分が含まれています。
お酒の定義はアルコール分が1%以上含まれているものと決められているため、酒粕から作られる甘酒は清涼飲料水に分類されます。
清涼飲料水として飲めますが、ほんのわずかにアルコールが含まれています。
このため、飲み過ぎると酔っ払うこともあります。

甘酒は健康に良いの?

甘酒にはさまざまな栄養素が含まれており、健康に良いことで知られています。
米麹から作られる甘酒には、発酵過程でビタミンB群をはじめとするビタミン類が多く作られます。
さらに、お米が発行する過程でブドウ糖やオリゴ糖、必須アミノ酸などが生まれるため栄養が豊富です。
これらの成分は、医療で使われる点滴の成分と似ていることから「飲む点滴」とも呼ばれています。

酒粕から作られる甘酒は、ビタミンやミネラルだけでなく、たんぱく質と食物繊維が豊富に含まれています。
この他にも、発酵によって生まれるペプチドやアミノ酸、免疫力を高めるベータグルカン、細胞を作り出す葉酸なども含まれており、こちらも優れた栄養成分を誇ります。
米麹から作られるものも、酒粕から作られるものも、体や脳のエネルギー源となったり免疫力を高めたりする成分が豊富で、健康・美容効果が期待されています。

甘酒の効果的な飲み方

ちょっとした工夫で、甘酒の栄養分を効果的に取り入れることができます。
まず覚えておきたいのが飲む時間帯による効果で、朝に飲むと、ブドウ糖の働きで代謝が活発になり脳と体を目覚めさせてくれます。
一日のエネルギー源となりますから、仕事や勉強の能率アップに役立ちます。
そのまま飲むだけで十分に効果がありますが、ヨーグルトと果物と一緒に食えることでたんぱく質やビタミンが加わり、さらにパワーアップします。

午後からの仕事や勉強を頑張りたいときには、昼食時やおやつタイムに飲むのがおすすめです。
午後は疲れから集中力が低下しがちですが、甘酒でエネルギーをチャージすれば頭の回転も体の動きも良くなり、実力を十分に発揮できるでしょう。

夜の甘酒は、良質な睡眠をもたらしてくれます。
寝る前に甘酒を飲むと、ストレスを和らげてリラックスをもたらしてくれからです。

ただし、甘酒が健康に良いからといって大量に飲むのはやめましょう。
過剰に摂取すると血糖値の急上昇や肥満などの原因になり、逆効果だからです。
摂取量の目安は、1日に200ミリリットル程度です。